概要[編集]
緒形拳・十朱幸代主演で1985年、東映制作で映画化される。鬼龍院花子の生涯・陽暉楼・本作は、宮尾登美子原作、五社英雄監督のコンビ作品で「高知三部作」とも呼ばれる。時代設定は大正3年。激しく揺れる人生の荒波に、愛憎の櫂を操る男と女を描く。
イメージソングは小椋佳の「かなうなら夢のまヽで」
予告編ナレーターは来宮良子。
また、陽暉楼の女将役で宮尾登美子が特別出演している。
キャスト[編集]
富田岩伍 - 緒形拳
女衒で芸妓娼妓紹介業を営む。かつては青年相撲の力士で、力士だった岩伍を喜和が見初める。貧乏が人を腐らせてるから、人を買って、人助けしてると言うが、喜和には良く思われていなかった。森山大蔵という大きな後ろ盾を得て、巴吉太夫の興行で対立してた谷川が賭博場での一件で失脚し、高知市立城北診療所の建設資金を半分寄付するまでに大成する。実の妻である喜和を「青竹が着物を着た融通の利かない一本木」と言い、巴吉に自分の子を孕ませ、綾子の一切を喜和に押し付け、照と関係を持ち、喜和と離縁する。親は床屋を営んでいたが酒と博打で自殺し、母親は岩伍が5歳の頃に家を捨て、若い男と逃げる。
富田喜和 - 十朱幸代
岩伍の妻。実家は古道具・古本「楠木堂」。子宮筋腫を患い、手術に成功するが、毛髪を次第に失ってゆく。岩伍の不始末を押し付けられ、みんな背負い、岩伍と離縁する。
菊 - 石原真理子
幼い頃、中国に売られ、六神丸の材料になるところを、神戸で岩伍に10円で買われ、来ていた着物の模様から岩伍が菊と名付ける。後に竹市とともに岩伍の朝倉町の店に来る。
竜太郎 - 井上純一
富田家の長男。生まれつき病弱で、肺病を患っている。多仁川組の取り仕切る賭博場で、健太郎をかばい、喀血して死亡。
健太郎 - 田中隆三
富田家の次男。兄弟である竜太郎とは仲が悪く、高知一中に進学するが、学校をさぼり、放蕩をしている。多仁川組の取り仕切る賭博場で殺傷事件を起こし、拘留される。後に出所し、喜和と離縁し、岩伍の稼業を手伝う。
綾子 - 高橋かおり(子役)
岩伍と巴吉の間に生まれた子供だが、大貞と岩伍は綾子の面倒を喜和に一切押し付け、そのうえ最後には、喜和に押し付けたのに岩伍が引き取り、喜和と離縁させる。
森山大蔵 - 島田正吾
四国造船の会長。
大貞(だいさだ) - 草笛光子
岩伍と同業で大貞楼の女将。岩伍とは大阪にいた頃からの仲で、喜和に対して、男が妾を持つのは当然で、一緒にいるせいで岩伍が肩身のせまい思いをしてると言い、岩伍の不始末を喜和に押し付けている。岩伍と巴吉の間に生まれた綾子を取り上げる。なお原作では、大貞の抱えの芸妓が妊娠しても臨月まで客をとらせ、流産しても商売をやめさせないくらいの鬼のような人物。
豊竹巴吉(ともきち) - 真行寺君枝
女義太夫で巴吉太夫とも呼ばれる。綾子を身ごもり、綾子を大貞に取り上げられる。
染勇 - 名取裕子
裏長屋の生まれで、大貞楼に預けられる。後に高知一の芸妓になり、豊美から染勇になる。
松井照 - 白都真理
夫は岩伍の乗る俥を引いていたが、多仁川組の組員に刺殺される。
谷川文造 - 成田三樹夫
ヤクザ、多仁川組の組長。岩伍と対立していたが、失脚する。
木本武造 - 片桐竜次
ヤクザ、多仁川組の組員。健太郎に刺殺される。
庄 - 左とん平
岩伍の店の番頭。
米 - 桜金造
岩伍の店の若い衆。
小笠原楠喜 - ハナ肇
喜和の兄。
里江 - 園佳也子
喜和の姉。
松崎 - 成瀬正
市場の魚屋で働く。
竹市 - 島田紳助
市場の魚屋で働く。後に菊とともに岩伍の朝倉町の店に来る。
スタッフ[編集]
原作 - 宮尾登美子(中公文庫版 筑摩書房刊)
企画 - 日下部悟朗、奈村協、遠藤武志
脚本 - 高田宏治
撮影 - 森田富士郎
美術 - 西岡善信
照明 - 増田悦章
音楽 - 佐藤勝
編集 - 市田勇
監督補佐 - 清水彰
整音・録音 - 荒川輝彦
記録 - 田中美佐江
助監督 - 長岡鉦司
装置 - 野尻裕
装飾 - 西田忠男
衣裳 - 森護
美粧・結髪 - 東和美粧
擬斗 - 土井淳之祐
刺青 - 毛利清二
演技事務 - 寺内文夫
制作宣伝 - 丸岡艦
本社宣伝 - 佐々木嗣郎
スチール - 渋谷典子
方言指導 - 宮川珠季、山崎佳寿江
和楽 - 中本敏生
プロデューサー補佐 - 中山正久
進行主任 - 山本吉應
撮影協力 - 高知県高知市、熊本県山鹿市、兵庫県西脇市、東映俳優センター、土佐蓮池太刀踊保存会、北村染工場、野市町土佐凧保存同好会、京割烹伊勢勝
技術協力 - 極東コンチネンタル株式会社

(1985)

又名:Kai

上映日期:1985-01-15(日本)片长:134分钟

主演:绪形拳 十朱幸代 名取裕子 石原真理子 井上纯一 真行寺君枝 

导演:五社英雄 编剧:高田宏治 Kôji Takada